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システム時刻

Linuxシステム時刻の概要

Linuxの時刻調整には「地域標準時(LOCAL)」と「協定世界時(UTC)」がある。
選択地域の設定を変更する事で地域標準時にする事も可能。

  • 地域標準時(LOCAL)
    UTC/GMTから取得した時刻にタイムゾーンの標準時を計算した時間(UTC/GMT ± タイムゾーン
  • 協定世界時(UTC)
    原子時計により精密に時間が調整されている世界共通の標準時間
    閏秒の調整も行われている

日付と時刻の設定]

最新のオペレーティングシステムは、2つのタイプのクロックを区別します。
リアルタイムクロック (RTC) は、一般にハードウェアクロック と呼ばれます。
これは通常、システムボード上の集積回路で、オペレーティングシステムの現行状態からは完全に独立しており、コンピューターがシャットダウンしても稼働しています。
システムクロックはソフトウェアクロック とも呼ばれ、カーネルが維持し、その初期値はリアルタイムクロックに基づいています。
システムが起動するとシステムクロックは初期化され、リアルタイムクロックとは完全に独立したものになります。
リアルタイムクロックは、ローカルタイムか協定世界時(UTC)のいずれかを使うことができます。
リアルタイムクロックが UTC を使うように設定すると、システムクロックは使用中のタイムゾーンにその時間差を適用して計算され、該当する場合は、夏時間(DST)も同様に計算されます。
対照的に、ローカルタイムは存在地のタイムゾーンにおける実際の時間を表します。
ほとんどの場合は、UTC の使用が推奨されます。

システムタイムゾーンの設定

システム全般の時刻状況を確認

# timedatectl
Local time: 火 2019-05-14 19:32:43 JST
Universal time: 火 2019-05-14 10:32:43 UTC
RTC time: 火 2019-05-14 10:32:41
Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
System clock synchronized: yes
NTP service: active
RTC in local TZ: no

タイムゾーンの変更

# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

利用可能なタイムゾーンの確認

# timedatectl list-timezones | grep Asia
注意

timedatectl は、chrony または ntpd のステータスへの変更を即座に認識しません。
これらのツールの設定またはステータスを変更した場合は、以下のコマンドを実行します。

systemctl restart systemd-timedated.service